大塚桂惟子の人生いろいろ(第4話)

負けないココロの秘訣

キャンペーンガールも芸者も女性の世界ですから、よくいじめられることもありました。ヒールの中に画鋲が入っていたり、ガラスの破片が入っていたりと、ドラマのようなこともあったんですよ。足の裏が血だらけになるのですが、病院に行く間もないので、オロナインを塗ってやりすごしていました。元気な体に生んでもらって、両親に感謝しなきゃいけませんね。

家に帰ったら、留守番電話に「殺すぞ」と録音されていることもしょっちゅうでしたが、右から左に聞き流すタイプなので、あまり気にしていませんでした。だから誰が犯人なのか、今もわかりません。

多分私は、どんな時代でも、どんな世界でも生きていけるタイプなんじゃないでしょうか。

そもそも女性はメンタルが強いそうです。ベテランの金魚すくい屋さんに教えていただいたのですが、金魚すくいのポイは男の子用と女の子用で紙が違い、男の子用のポイは破れにくい紙を使っているとか。男の子はメンタルが弱いので、すぐに破れるとショックを受けてしまうんですって。そういえば、その金魚すくい屋さんにも「あんたならできる」とスカウトされました。

私は多分、典型的な「大阪の下町にいるおばちゃん」なんでしょうね。地元の商店街を歩いていたら、いろんな人に声をかけられます。

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